「装幀の仕事」

『日々、きものに割烹着』(猪谷千香・著/筑摩書房)というエッセイの装幀をさせていただきました。著者の猪谷さんは、着道楽のおばあちゃんの影響から大のきもの好き。おばあちゃんの実家は、両国で古くから営む「工藤写真館」(相撲ファン必見!)だったことから、この本にも、きものが普段着だった頃の、貴重な東京の風景がたくさん収められています。“頑張るきものじゃなくって、サザエさんのフネさんのような肩の力の抜けた着こなし”をよしとする、猪谷さんに、共感します。

『電信柱電子の恋』ライター/編集者の井上英樹さんによる小説。イラストはnakaban、装幀は中林がやりました。とある1本の電信柱が人間に恋をして…という、奇想天外なお話だけど、しみじみといいのです。この話を原作として作られたアニメーション『電信柱エレミの恋』は、2009年文化庁メディア芸術祭の優秀賞、第64回毎日映画コンクールの大藤信郎賞をとりました! SOVAT THEATER、おめでとう!

(10.01.26 なかばやし)